さくらしべふる







満月の夜に出会った少女は、俺の何もかもを変えていった。

生まれた夢占の里から逃れ、武の里で暮らすようになった少年・有仁。
最愛の少女・白妙とともに暮らす日々に、なんの不満もなかった。
ただ彼女を守れるように、強くなりたいと、それだけを願った。

しかし日常はいつまでも続かない。
変化は訪れる。白妙が有仁を変えたときと同じように。









一、晩夏のみぎり




二、清秋のみぎり




三、春浅く、




四、めぐる春、桜花爛漫の候










ひらり、ひらり









いま再び、桜が舞う。










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